米長短金利逆転・・・いよいよ景気後退も近いか
こんにちは。もくれんです。
昨日のNYダウに続き、今日の日経平均も下がりましたね。日経平均は、お盆休みの閑散とした市場だったので、思ったより下がりませんでしたが。
昨日のNYダウの下落は、米長短期金利が一時逆転したため、世界経済の鈍化懸念が広がったためです。
過去、米長短金利逆転現象の後には必ず景気後退期に突入していますので、このような現象は炭鉱のカナリアとも言われ、市場に不安が広がっています。
なぜ米長期金利逆転が景気後退の兆候なのか
米長短金利逆転現象とは、米国債2年債(短期)の金利が米国債10年債(長期)の金利を上回った状態のことです。この逆転は12年ぶりのことです。直近では、リーマンショック(2008年)の前にも起こっていますね。
通常は、短い期間の金利のほうが、長い期間の金利より低くなっています。銀行はこの金利差を利用してビジネスをしています。
景気の先行きに懸念が強まると、金利を下げなければお金を借りようとする企業や個人が減るので、国債などの債券の金利に低下圧力がかかります。短期債の利回り(2年程度まで)は政策金利の影響を受けますが、景気の先行き懸念の影響を受けるのは長期債(10年以上)の利回りです。長期債の利回りは昨年から下落傾向にありました。そして、今回、短期の金利のほうが、長期の金利より高い状態になったわけです。つまりそれだけ市場が将来の景気に不安を抱いている状態ということになります
どんな準備をすべきか
- 安くなったら買いたい株をリスト化しておく
- キャッシュポジションを増やしておく
- 投信、ETFなどを淡々と積立 などがあげられるのではないでしょうか。
1.安くなったら買いたい株をリスト化しておく
景気後退になると、だいたい高いときから、20%程度株価が下落します。業績堅調な割安銘柄や高配当銘柄などを安値で仕込むチャンスなので、大いに利用したいところです。私も買いたい銘柄のリストアップ中です。また固まりましたら、こちらで発表したいと思います。
2.キャッシュポジションを増やしておく
せっかくバーゲンセールになっても、買うための元手がないと始まらないので、キャッシュポジションは増やしておくべきでしょう。自身がいくらぐらい投資にお金を回せるか見積もっておくことは大切です。
3.投資、ETFなどを淡々と積立
とはいえ、いつ暴落が来るかは誰にもわからず、暴落が来ない場合は非常な機会損失となるので、投信やETFなどを機械的に積み立て続け、決して積立をやめないということも大事だと思います
まとめ
昨年来の米中貿易戦争の激化から景気後退が意識されてきたところに、今回、米長短金利逆転現象が起こったことで、いよいよ準備をしっかりしておくときがきた印象です。
とはいえ、最後に書いたようにいつやってくるかは誰にもわからないということで、もし積立投資などされている方は、すでに無理ない範囲を決められて投資されているわけですから、淡々と積立されるといいでしょう。
株式投資も人生と同じで山あり谷ありです。今回は景気後退の谷が意識されておりますが、これが一気に山になったときにでも必ず上昇復帰する株式を選択すべきですね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。